先生×自分×男子
やっと離してくれた。苦しかった…

「可愛いじゃん…」

ニヤリと笑いながら自分の腕を腰に回した。悪魔か、この人は。

「先生!」

これ以上…進んでしまうのが怖かった。よく分からないけど、何かが起こりそうな気がした。

「晃って呼べよ」

そう言いながら、またキスをしてきた。
「ぅっ…せん…」

「晃」

さっきより、激しくて…顔が真っ赤になるくらい苦しい。身体がもたないよ。

「こ…う…」

「ん?…なんて?」

イジメっ子だ。悪魔だ、悪魔。イジメっ子の上、悪魔。

「晃…」

小さい声で言った。この人は…イジメることが好きなんだ。
「良く出来ました」

先生…やっぱり、恋は苦手なようです。こんな苦しいことなんて、人生で二度あるかないかです。

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