消された煙草





『ツー、ツー、ツー、ツー………』





気付けば電話は切れていて、私は相変わらずベッドの上に座り込んだままだった。


何だったんだ?


――私を殺して……?


電話の声は確かに言った。


殺された本人が電話をかけてくるはずない。誰か別の人間に決まってる!


私はそこでハッと気付いた。


今の電話の声は私がこの女を殺したと言ったのだ。
……見られていたのか?自分の記憶にすら残っていない犯行を?


私はその考えに愕然とした。









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