消された煙草
8
せっかく痺れのおさまった体が、再び痺れていくようだった。
この、女は今なんと言った?
『あたしを殺して面白かった?』
あの電話で聞いたのと同じ台詞ではないか?
では、あれは目の前のこの女が?
いや、この女はさっきまでそこで……。
「あら。聞こえなかった?私を殺した気分はどう?って訊いてるのよ」
混乱する私の顔を覗き込みながら、彼女はふふ、と笑った。