消された煙草


「き、君は誰だ?いったい……」


「誰?いやだ、解らないの?」


女は呆れたように目を丸くした。
それからまた、笑った。


「仕方ないかしら、なにせココはあなたの世界ですものね。都合のいいことしか覚えていないのよね」


「私の…世界?」


「そう、あなたのココロの中。あなた、私を殺してオカシクなっちゃたんだわ、きっと」


全然意味が飲み込めなかった。


ここは現実の世界じゃないのか?






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