消された煙草
「そ、ココはあなたの意識の中。あなたが勝手に作り上げた、世界」
信じられなかった。
「そんなの、嘘だ。有り得ない」
私は必死で頭を振る。
「じゃあ、何故私はこうして元の姿に戻ってるのかしら?さっきまでそこで死んでたでしょう?……あなたがそれを見たくないと思ったからだわ」
「そんな……」
ぐるぐると今まで見た光景がフラッシュバックする。
「……っつう!!」
再びこめかみが鋭い痛みに襲われた。