消された煙草
目の前の異質なモノを前に、私の頭は警鐘を鳴らすかのごとくガンガンと痛みを訴える。
私は何故ここにいる?
眠る前の記憶を必死で探す。
しかし、まったく思い出せない。
自分のアパートであることは間違いないのだ。しかし…。
「昨日は…仕事帰りに飲んで…、かなり酔っ払ってたんだよ…その後は………覚えてない」
私は働きたがらない脳みそを無理やり起こし、考えた。
しかし、何も思い出せない。
「………どうすれば」