HONEY HUNTER

スポーツ秀才達

学園一の秀才、努力の果てに得られる栄光。

スポーツ秀才。

音感秀才。

学問秀才。

美術秀才。

外国秀才。

教師秀才。

それぞれその者に合った秀才達が、この学園にはいる。


 HONEY HUNTER
  スポーツ秀才達


あー、沖縄の話で盛り上がってたら呼び出しかかってたの忘れてた。
でも各『秀才』が呼び出されるなんて・・・一体どうしたんだろう。

私は校庭に向かって走った。

「あ、香花さん!」

この声は・・・

「先輩!!///」

一日に二度も会えるなんて・・・今日は最高についてるっぽい!///
田沢先輩は私の方まで来た。

「香花さんもスポーツ秀才?」

「あ、はいっ///」

「俺も!にしても各秀才が呼び出しかかるなんて、一体どうしたんだろうね」

「本当ですね・・・」

ちなみに学園にある『秀才』は六つ、そしてこの秀才になれるのは一つの『秀才』にたったの50人ほど。
これに入れた私はかなりラッキーだったかもしれない。
黒名は昔からサックスをやっている、今じゃあプロなみ。

「あれ、風谷さんは?」

「く、黒名は音感秀才の方に行きましたっ」

「そっかそっか。あ、もう皆いるみたいだね」

そこには沢山の有名な先輩達がいた。
バスケ部の小林先輩、ラグビー部の高島先輩。

その中で一番ひときわ目立っていたのは、テニス部の入野先輩だった。
四角い眼鏡が知的に見せる。

「あ、相変わらず入野先輩の周りはにぎやかですね」

「あの人モテるから」

黒名から聞いたけど、入野先輩は田沢先輩と同じクラスらしい。

あ、そんな事より初めて田沢先輩とこんな普通に喋ったかも!!
き、奇跡だ・・・神様ありがとうっ!!!//

「でもいつもあれじゃあクラスで鬱陶しいよ。うるさいし、馴れ馴れしいし」

「知り合いなんですか?」

「まぁ・・・同クラスだからね」

「そんな人には見えないですけど・・・」

やっぱ『人は見かけによらず』なのかな。

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