HONEY HUNTER


「夏休みの計画予想図だっ」



・・・ん?

「計画予想図?なんすかそれー」

一人の生徒が聞いてきた。

「ん、簡単な事だ。この夏休みになにをするか、計画を書く!」

ぇ、ぇええ。

これが『あの』校長先生が直々に出した提案。
・・・なんか宿題とあまり変わりないと思うんだけどなぁ。

「なんか、つまんねーなー」

「計画予想図って」

「そんなん簡単すぎねーか?」

周りの先輩達がブーイングしてきた。
まぁ、言い方を変えたら私も同意見かも。

一体なんで計画予想図なんて?

「いーや、最初は簡単だが後が大変だぞっ」

「なんでですかー?」

「これを書いた後、夏休みでそれを実行する」



それのどこが大変なの?



「そして四ページほど感想文、ともにどれだけ自分で前もって書いた計画通りに進めたかを書き残せっ!」



「ぇえっー?!?!」

「メンドくせー!!」

「なんでー!?」

そうきましたか先生・・・

なるほど、なんで大変か分かった。
あ、でも私作文は結構得意だからラッキー♪

「ちなみにっ!」

え?

「その証拠として数枚写真も取って来いっ!」

「えー!!!」

「なんだよそれー」

しょ、証拠って!(汗)

まぁ写真ぐらいどーってことないか。
私は教室に戻ろうとした。

え、でもちょっと待って。

「斉藤センセー」

「あ、なんだ香花」

「なんでそれだけの事に各『秀才』を呼び出さなきゃいけなかったんですか?」

他の秀才じゃない人達はどうするんだろう。

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