HONEY HUNTER
「あぁっ!!!一番大切なところを言い忘れてたっ!」

斉藤先生はスッキリ思い出したのか、指をパチンと鳴らした。

「お前らー!ちょっと戻って来い!良い忘れてた事があるっ!」

そういうと途中まで歩いていた生徒達がまた戻ってきた。
ていうか、暑い・・・

なんで炎天下の校庭で話なんか聞かなきゃいけないの?
せめてクーラーがガンガン効いてる教室で話を聞きたい。

私は手で汗を拭いた。

「そうそう、最後に」

お願いだから早く話を終わらせてぇ〜〜・・・
私は朦朧(もうろう)としてあんまり先生の声が聞こえなかった。

ぇ、今なんて言ったんですか?

「以上っ!解散っ!!」

そういうと皆は教室に戻って行った。
私聞いてなかったよっ!!(泣)


ぽんっ


「え?」

「香花さん、お互い頑張ろうね」


にこり


え、えええぇっ!??!///(汗)

―――――――――――


私は急いで教室に戻った、黒名いるかなっ?



ガラッ



「ぅわっ!涼しいぃ〜」

教室に入るとクーラーの風が私を迎えた。
すっごく涼しい!デパートかココはっ!!

「あ、黒名っ!」

「おかえりぃ〜」

黒名は制服をパタパタさせていた。
そこまで暑いの?

「ねーどうだった?私達、夏休み計画任されたんだけど」

「あー同じ同じ!ていうか私最後の部分聞いてなかったんだけど、あれなんて言ってたの?」

私は席につくと黒名は暑そうな顔で言った。

「最後の部分?なにどこ?」

「あの一番大事な部分」




「あぁ・・・『校長に出される所ね』」




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