HONEY HUNTER
「え、な、くれるの?!」

「うん、それ友達に貰ったんだけど興味ないから蜜にあげる」

「ほ、本当っ!?///」

なんか、貰い物っていうのが気に障ったけど。
まぁ、良いか♪

にしても、中が気になるなぁ。

「なにが入ってるの?」

「言うわけないじゃん、そしたらお守りの意味なくなる」

「えー」

なんか・・・固いものが入ってるけど。
ご、五円玉?

「え、お金かなにか?」

「言わない」

―――――――――――


キーンコーンカーンコーン


「終わったぁ〜、黒名帰ろーっ」

「あ、ゴメン部活」

「えー、今日だけサボれないのー?」

「馬鹿者、もうすぐコンサートだっていうのにサボれるか」

「えぇー・・・」

つまんないなぁー、しょうがなく私はカバンを持った。

「じゃあ頑張ってねー!」

「蜜も『命短し、恋せよ乙女』って言うしね」

「ウルサいっ!!//」

そういうと私は黒名に手を振ってクラスを出た。
ていうか・・・それを言うなら黒名もじゃないのか?

私は上履きをローファーに履き替えた。

「あれ?」

そういえば、今日って先輩部活あったっけ?
あら?もしかして無かった??

「あ、あれ〜?」

なんかモヤモヤしてきた、ま、どうせならグラウンド見ていこっ。





「あれー、やっぱり今日は無かったのかー」

そこにはただ暖かい夕日と、サッカーボールが一つだけ。
誰か戻し忘れたのかな?

私はボールを戻しに倉庫まで走って行った。



ガラッ



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