HONEY HUNTER
「あ、じゃあ私はこれで」

私は先輩を倉庫から出して、先に帰ろうとした。





グッ





「えっ」

急に腕を掴まれていて。

「せ、先輩?」

不意打ちの出来事で、

「・・・」

息を奪われた気がした。

「え、入野先輩?どうしたんですか?」

「ねぇ、蜜ちゃんって彼氏いる?」



・・・は?



「な、ななななーに言ってんすか!?い、いませんよっ!!?///」

なにを言い出すかと思えば!!

「せ、先輩?」

「・・・ははっ、そっかそっか!いないかっ!」

「え、ちょ・・・え!?」

先輩は私の頭をぐしゃぐしゃにした、なんのつもりですかっ!?
そのまま先輩は笑顔で私に言った。

「そっかそっか、じゃあまだチャンスはあるのかっ!」

「? なに言ってるんですか??」


ップ


「お前、本当に鈍感なっ」

「ちょ、ボサボサになるから止めて下さいっ!!(汗)」

その笑顔がとても優しくて、夕日に似合っていた。
なんだ、こういう人だったんだ。

私はちょっと安心した。

「なぁ蜜ちゃん」

「は、はい?」





「今度からは俺の応援も頼むわ」





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