HONEY HUNTER
私はまた席にゆっくり戻っていった。
ああ、やっと外が見れる。

「った!」

痛いなぁ・・・
一体さっきから何なのさ。

今度のはチョークではなく、グシャっと丸まった紙だった。

私はそれを開いてゆく。



『なに見てんの』



「・・・ぁあっ」

この字は黒名のだ、毎回見てるから分かる。
ていうか、相変わらずそっけないなぁー内容が(汗)。

私はシュワクチャの紙に書き散らす。



『先輩がサッカーしてるところ見学してたー!』



それをまたクシャっと丸めて黒名に投げる。

「いてっ・・・」

う、うわぁ・・・
あからさまに嫌な顔してるなぁ。

「?」

黒名はそれをじっと見つめ、なにかを書く。
そしてそれを私に投げた。

「(なになに・・・)」



『なにこれ、いらないんだけど』



「っ!!?(ショック)」

え、え、えっ?

な、いらないって・・・
自分から始めてきたくせにっ。

「(怒)」



『いらないって・・・黒名が始めたんじゃん!!p(#=3=)qブーブー!!』



「ぇぃっ!」


ポイッ


「!(なにかの気を感じてキャッチした黒名)」

なにさー、悪かったね先輩の事しか見えてなくて!!
しばらくすると黒名は投げた。

「ぉっ」



『は?私コレ投げた覚えないけど。それ多分、アンタの斜め右前の飯島くんじゃない?』



「え」

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