HONEY HUNTER
「(ふー・・・教室に戻ろ)」


つんつん


「?」

「ちょっと良い?」





先輩の部活見学初日の後。
私は応援団の人達に声をかけられた。

独特の威圧感というか、オーラというか。

とにかく、目つきが怖い。

「あのさ、アンタなに?もしかして彼女さん?」

「え、誰のですか?」

「入野先輩に決まってるでしょうがっ!」

「ひぃっ!?」

こ、怖いよー!!(泣)
ていうか私はただ教室に戻りたいのに!!

「そんなまさかっ!違いますっ!」

「それかなに?片思いなわけ?」

「違いますって!」

「じゃあ今日なんで入野先輩に馴れ馴れしかったのよっ!一体どういう関係なわけっ!?」

そ、そんなたいした関係は築いておりません!

「た、ただの先輩後輩の関係です!だから別に変な下心なんてありませんよっ!(汗)」

「・・・」

しばらくの沈黙、私は相変わらず応援団の皆さんに睨まれている。
に、逃げるにも逃げれない・・・

「ふーん、じゃあ安全パイか。でもこれからは気をつけてよねっ」

「は、はいっ・・・!!」

し、死ぬかと思った・・・
ていうか生きてる心地しなかった。

そういうと応援団達は行ってしまった、私はというと。



「こ、怖・・・」



―――――――――――

(ある意味)無事に教室に辿り着いた。
あれ、黒名がいない。

私はドアを開けて席につく。



ガラッ



「蜜っ!」

「あ、黒名。どこに行って―――――」

「大丈夫!?なにもされてない!?」

「え、ちょ、はい??」

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