HONEY HUNTER
「え、な、なになに?」

「はぁ・・・はぁ・・・大丈夫らしいね・・・」

そういうと黒名は脱力したのか、席に座った。
きっと急いで走ったのだろう。

あ、汗かいてるし。

どうした黒名!!

「ちょ、黒名こそどうしたの?」





「馬鹿・・・お前のために走ったのに・・・」





「・・・」

・・・え?(ノ゚⊿゚)ノ

い、今なんて言った!??!(嬉しい)

「え、ちょ、黒名今のもう一回言って!!?」

「・・・っ!! ばっ、言わないっ!!(自分がなにを言ったか今頃気付く)」

「えーなんでよっ!!今、私すっごく嬉しかったよ!ねっ、だからもう一回言って!!」

「だ、誰が言うか!」

て、照れてるっ!!(超嬉しい)
黒名可愛い!

「じゃあ良いからっ、なんで私に大丈夫って言ったか教えて!!」

「・・・今日、入野先輩の応援行った?」

「行ったよ」

そういうと黒名は汗を拭いて話を続けた。

「私さぁ、その後蜜を迎えに行こうと思ってテニスコートの近くを歩いてたのよ」

・・・ぇ、しかも迎えに来てくれてたの!?(ヤバいほど嬉しい)

「そんで、なんか騒がしいと思ったら、アンタしばかれてたからさぁ・・・もう私、死ぬほどビビって・・・そんで蜜が教室戻って、その後を追って・・・このザマ」

え、その場にいたのっ!?
だったら助けてくれれば良かったのに!!(泣)

「な、助けてくれれば良いのに!!(汗)」

「・・・ゴメン」

「っ!」

く、黒名が謝った。
黒名が謝った、黒名が謝っ・・・たっ!?!?

なにこれ、天変地異の前触れかなにかでしょうか!!

「く、黒名おかしいよ。どうしたのっ!?」

「いや・・・ちょっと・・・」

「っ!!」

・・・黒名が隠した。

私に、隠した。



「・・・黒名、なにかあったでしょ」



「え」

「おかしい、私に今なんか隠した。いつもの黒名は隠さないもん」

< 35 / 37 >

この作品をシェア

pagetop