HONEY HUNTER
『あ、ちょっと待って』

『へ?』





『家まで送るよ』





・・・は、い?

『この頃そこの道路あぶないって噂があるから送るよ』

こ、これは夢でしょうか。

『ぇ、そそそそそんなっ!!!滅相も無い!!』

『何言ってるの、香花さん家どこ?』

いけ蜜!
言っちゃえ言っちゃえっ!!

『・・・』

ここで言っとけば先輩が送ってくれる!
もう泣き虫みーちゃんなんて言われないっ!!

『・・・すぐそこです///』

でかした自分っ!!

『ホント?俺も結構近いんだよね、じゃ決定』

け、決定しちゃった・・・///

『あ、じゃあ俺カバン持って来るから』

『わ、私もっ///』

そういうと私達はお互い自分のクラスに戻った。
カバンを取ってクラスから出ると、私はある凄い事に気付いてしまった。

『せ、先輩・・・クラス、隣・・・』

『あ、ホントだ。偶然だね(笑顔)』

つか偶然より奇跡の方がお似合いなのでわっ?!!(嬉し泣き)

『じゃあ、行こうか』

『あ、はいっ!///』

こうして私は先輩に家まで送ってもらった。
隣にいる間はずっと心臓が鳴りっ放し、顔も真っ赤。

でも良かった、バレなくて。

外が暗かったのが不幸中の幸いかな。

『ココ?』

『そうですっ!わ、わざわざありがとうございましたっ!』

『気にしないで、じゃまた明日』


ニコリ


ああ・・・またこの笑顔に会えるのか・・・
今までなかったほど今日はときめいた。

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