HONEY HUNTER
またあんな日が来ると良いな・・・!

「回想長いよ」

「ちょっと黒名っ!!(泣)」

急な黒名のツッコミで現実に引き戻された。
酷いよっ!今思い出に浸ってたのにっ!!

「ていうか、それいつの話よ」

「えーと、私が中一のころだから・・・二年前?」

「死ねよ」

「なんでぇっ!??!?(泣)」

「蜜があまりにも楽しそうに話すから、なんかムカついた」

「ぇえ!?喜んでよっ!」

私達は色々話しながら教室に入って行った。



ガラッ



「おはよーみんなっ」

「おはよー!!あ、黒ネェだっ!!」

「あ、世事(せいじ)」

『黒ネェ』というのは黒名の事。
クラス一番の毒舌ゆえアネゴ的存在だから『黒ネェ』、結構私は似合うと思う。

「あ、おはよう世事くんっ」

「み、蜜さあああああぁぁぁんっ!!!///」

「きゃっ!?」

「おはようございます蜜さんっ!!今日も変わらずお綺麗で・・・///」

で、今私の腰に抱きついてる子は二年の滝沢・世事(たきざわ・せいじ)くん。
いわゆる私の可愛い後輩くんだ。

「なんで世事がココにいんの?アンタ全くうちらと違うクラスじゃん」

「もうすぐ授業始まっちゃうよ?」

「あ、そうそう今先輩達と夏休み計画を練ってたんですっ!!」

夏休み計画?

「なにそれ?」

「蜜さんも来ます?今年はみんなで沖縄に行こうって話になってたんスよ!!」

「なに、アンタのおごり?」

「なっ?!んな訳ないじゃないですかっ!みんなのお金で行くんですよっ!!(汗)」

「へー!良いな、私も行きたいっ!!」

「でしょでしょ!!蜜さんの分なら俺、払いますよっ!!」

「おいごら世事、私の分はどうした」

「いや、黒ネェお金持ちじゃないッスか・・・」

「なんで蜜だけ払うんだよ」

「そりゃあ蜜さんは特別だからっ!」

「この野郎っ」

「ぎゃあああぁっ?!?!?(痛)」

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