大嫌いな街

俺は、いつしか諦めていた。

あいつらは、俺を化け物のように扱う。

別にいいじゃないか、と自分に言い聞かせる。

だが、俺の心は、頷かない。

それどころか、憎いはずの両親のことを考え、妄想する。