大嫌いな街
ふと、横に立掛けてあった鏡をみる。

所々禿げた毛、千切れかかった耳、そして…。

ぐいっと、ロープを引っ張られる。

わかってるよ。少し、感傷に浸っていただけさ。

いいだろう?…最後くらい。

そして、俺は歩き出す。





さらば、この愛のない世界よ。
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