シンデレラ物語―ラブコメ風―



――…


会長の部屋でゆったりとしてるとふと、思い出した。


『そういえば、アンタの友達来てるんじゃないの?』



すると、ヤツは雑誌を読むのを止めきょとんとした顔でこちらに向けた。



仁「客?知らねぇけど」


『え?さっき、若いイケメン君がいたよ?会長のことしってるみたいだったけど…』


仁「葵たちじゃねぇのか?」


『うん。なんか、上品な身ぶりでさ。あたしがアンタの専属メイドって言ったら驚いてたケド』



仁「……。(…まさか?)」



いきなり黙り込むヤツをジィッと見た。


『どうしたの?』



仁「…ハァァー…」


『何ため息ついてんのさっ』


会長は、ベッドから起き上がり私の腕を掴み部屋を出た。




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