シンデレラ物語―ラブコメ風―
『会長ーどこ探しに行くんですか?』
仁「そこら辺?アイツのことだから同じところをウロチョロしてるはずだ。」
『え…まさか本当に屋敷で迷子?ι』
仁「あぁ…2週間の差はアイツにとって方向感覚がおかしくなるんだよ…」
『ホントにいるんだ、そんな人…』
呆気にとらえながらも先程イケメン君と会った廊下に出た。
『あれ…?会長、あの人…』
さっきのイケメン君が同じ廊下をウロチョロとしていた。
戻っては、同じところに戻ってくる。
左に曲がれば、ひとつ先の通路からでてくる。
『さっきのイケメン君ですよ…ι会長。』
仁「…いた。」
『…え?』
?「何で同じところにくるんだ…?」
イケメン君は、片手で頭をかきながら呟いていた。
仁「トラ――っ!!!(怒)」
『え゙…トラ!!?』
トラと呼ばれたイケメン君は、こちらの方に振り返りニコッと優しい微笑みを浮かべて走ってきた。