シンデレラ物語―ラブコメ風―
仁「…なんだよ?」
虎「いーえ?余程、千春さんのことがお好きなんだと思いまして…」
すると、虎之介はみるみるうちに赤くなる仁の顔を見るなり、話を続けた。
虎「本当に珍しいことですよね。あの仁様が本気になる女性が現れるなんて…千春さんと話してる仁様は、今まででは見たことのないくらい幸せそうでした」
仁「別にさっき…話してたのは、ケンカみたいなものじゃねぇか」
虎「こちらから見たら、じゃれあっているようでしたケド…?ニコリ。」
仁「お前、言うようになったな。いっとくけど、アイツに手をだすなよ?俺のなんだからよ…」
虎「…クスリ。はい、存分に承知しております。仁様と千春さんお似合いだと思いますよ?」
仁「当たり前。」
先程の不機嫌さを吹っ飛ばしたかのように今度は、ご機嫌のようだ。
虎「津田は、心から応援しますよ」
仁「あぁ…サンキュ。さすが、トラだ。」
虎「(本気で千春さんに惚れてるようですね…この恋した仁様を見るのは喜ばしいものです)」
――…
仁「…って、執事室ってどこだっけ?」
虎「えぇっ!!?仁様!?ι」
―NO.12 end―