シンデレラ物語―ラブコメ風―
なんと、近くの草むらから出てきたのは…我が西蘭学園生徒会長様。
本物…?
会長はアタシに馬乗りしている男を見て、服の中に入れている手へと視線を移した。
みるみる内に会長様の王子顔に変化が…
仁「テメェ…!!!そいつから離れろ!!!」
男「ひぃ…っ!!!ι」
ズカズカ…
―バキッ!!
ドカァッッ!!!
『―……っ!!!』
会長様はすんごい眼力であたしたちの前にやって来て、男を殴り綺麗な回しゲリ を決めた。
そして、男はよろめき、会長様が男を見下ろした瞬間…
ドゴォォォォっ!!!―
かかと落とし!!!
バタリ。
男は見事に口から泡をふきつつピクピクと痙攣しているかのように白目にして倒れた。
会長様すごォォ!!!
男…死んでないか…?ι
仁「…おい。」
目の前にはヤツの高級感あふれる靴があった。
しゃがんでいたアタシは顔を見上げた。
―がばぁっ…!!―
『――っ!!』
仁「大丈夫か?」
『う、うん…』
あたし…会長に抱き締められてるし。
仁「はぁー…驚かせんなよ…」
『って、何で会長がこんなところに…?』