シンデレラ物語―ラブコメ風―


ト「では、坊っちゃん…小娘の部屋の案内お願いしますよ。」



仁「あぁ、ありがとな。」



トキさんはハリセンの素振りをしながら部屋から出ていった。



『ねぇ…本気に72歳なの?』



仁「そうだけど?まぁ、明日からハリセンが待ってるからガンバレ。」



『ガンバレ。じゃないわよ!!アレ、ある意味凶器よっ!?』



仁「トキ曰く愛情表現らしいぞ」



『うぅ…(泣)頑張ろう…』



仁「じゃ、お前の部屋案内するから着いてこい。」



『はぁい…』



ヤツの部屋から出て数歩。



仁「着いたぞ」



『は?』



まだ、数歩しか歩いてないけど?



仁「俺の隣。」



『はァァァ!!?』



と、隣!?



仁「ついでにお前の部屋の合鍵持ってるから。よろしく」



ニッコリと不敵な笑みを浮かべながら言ってきた。


『ちょ!プライバシーの侵害よ!!』



トン…



『な…』



ヤツはアタシを壁側に追い込み逃げられないようにした。



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