secret thought
きっと年は、私と同じくらい。



小さい手に大きなグローブをはめて、同級生らしき男の子たちと、夢中になって野球をしていた。



いっぱい走り回って、笑って、すごく楽しそうで…。



その姿を見ていたら、私もなぜかつられて笑顔になっていた。



日が暮れて、お母さんが迎えに来るまで、その男の子はずっと遊んでいたっけ。


あの男の子、この辺に住んでるのかなあ…?



また遊びに来るかなあ…?


涙もいつの間にか治まってその子のことが気になっていた。



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