*人形姫*
エレベーターに乗って、二人きりの空間で、色んな意味でドキドキが止まらない。

「肌、綺麗だね。」

「……ふぇ?」

「でも髪はちょっと傷んでるな。」

髪をつままれ、観察される。
そして、そのまま新山さんか髪に唇をあてた。

「なっ……な!」

びっくりして後ずさると、イタズラっぽく笑われた。
この人、何でもありなの!?
異世界人!?

「やだなあ、地球人だよ。」

心読まれてるし!

私は半泣きになりながら、ズルズルと新山さんに引きずられて行った。
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