幕末恋々
「ほんじゃ、今日は糸抜くさかいちぃと痛いが我慢してぇな。」









医者はそう言うとおもむろに持っていた包みを開けて何かを取り出した。








「じゃあ、」








そう言って私の肩の糸を一気に抜いた。









「いっ痛ったぁーいっ!?」









私が大声で叫んだと同時に部屋の襖が開いた。









「えっ!?土方さんっ?どうしたんですか?」








そこには土方さんが立っていた。



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