幕末恋々
「恋くん・・・それは私も同じだ。明里の為ならどんな事でも私は耐える事が出来る。」









山南さんはそう言うととても真剣な顔をした。










山南さん・・・・







そして山南さんは暫くして









「土方くんなら無事に帰ってくるさ。大丈夫。だから安心して眠りなさい。私はこれで失礼するよ」








と言って私の髪をくしゃっとして部屋から出て行った。








「山南さん・・・」








私は何だか山南さんの事が今までよりもとても近くに感じた。









私は布団から出て襖を開け空を見た。







「土方さん・・・みんな、どうか無事に帰ってきて・・・」







私は空に輝く月に祈った。
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