幕末恋々
そう思って恋はギュッと目を閉じた・・・がその時







「トシっ!!落ち着け。」








そんな声が聞え、そっと目を開けると近藤が男の刀を持っている手を押さえていた。









「近藤さんっ!?何してんだよ!長州の奴かも知れねぇ奴だぞ!なんで止めんだ!?」









「少し落ち着けっ!!一度刀をしまえ!」










近藤にそう言われ男は納得の行かない顔をしながら刀を納めた。









ガクッ・・・







恋はその場に座り込んだ。立ち上がりたいのに体が震え足に力が入らない。






そんな恋を見て近藤が





「すまないね。君の名前を聞いてもいいかな?」
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