幕末恋々
「嫌、別に・・・」









私の返事が想像していたのと違っていたらしく土方さんは少し動揺して後ろを向いてしまった。よく見てみると土方さんの耳が少し赤くなっていた。










「ふふ、ねぇ?土方さん。」







私はそんな土方さんにそっと近寄った。







「ちょっ!今顔みんな!」






土方さんはそう言うとまた違う方向を向いてしまった。








「はは、恋くん気にするな。トシは照れているだけだ。もう少しすれば普通にこっちを向くから。」











近藤さんはそう言うと団扇をパタパタと動かした。
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