幕末恋々
「すまんが座る所が無いじゃきに相席いいがか?」






うわっ、方言丸出し!なに言ってるか聞き取るのが大変・・・・。







「はぁ、いいですけど・・・」








私は『相席』と言う言葉で何を言っているのか漸く理解でき返事をした。







「まっことすまんじゃきに、」






男はそう言うと向かいの席にドカッと座った。







「おまん名前はなんちゅうがか?」






男はいきなり聞いて来た。






「えっ?・・・鈴。」







私は咄嗟に違う名前を名乗っていた。誰だかは忘れちゃったけど確か新撰組の敵になる人だと思った。







「ほうか、鈴か。わいは才谷梅太郎ぜよ。」
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