幕末恋々
「おぉ?恋どうした?」






じいちゃんはぎょっとして私に声を掛ける。







そりゃ驚くよね・・・いきなり呼んでそしたら突然泣き出すんだから・・・







「じ・・・ちゃん・・・もう帰りたい・・・。」






「・・・そうか、そうか・・・。じゃあ帰って来い。」






じいちゃんは何かを察したように優しくそう言った。







「うっ・・・ん・・」







言葉が詰まりながら返事をしてボストンバッグを持つ。







すると来たときの様に鏡がひかり中に体が入り、段々さっきまでいた屯所の部屋が遠のく・・・。







「土方さん・・・・」





そう呟くとすぐに視界が真っ暗になった。











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