幕末恋々
もうこっちに帰ってきて2日が経った。







私の心も大分落ち着きを取り戻していつつある。








今は縁側で桜の花を見ている。







「綺麗・・・こんな日はいい俳句が出来ますね?ねぇ?土方さん・・・・あっ・・・そっか私、帰ってきたんだった。」






縁側に座るとイヤでも土方さんの事を思い出してしまう・・・。







「土方さん・・・・」





私、なんであの時あんな事を言ったんだろう・・・・。ずっと傍にいるって約束したのに自分からあの手を離してしまった。沢山の後悔の波が一気に私に押し寄せてきた。








「ひっ・・・・・・えっ・・・・」








涙が次々に溢れ、零れ落ちる・・・。







土方さん・・・・土方さん・・・




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