幕末恋々
「恋?」






いつの間にかじいちゃんが隣にいた。





「じっ・・・・ちゃん・・・」







「なぁ?恋・・・お前本当にコレでよかったのか?後悔しているんじゃないか?」







じいちゃんは桜を見ていた目を私に向けた。








「恋、後悔だけはするな。今からでも遅くない。早く戻ってやれ?」






じいちゃんはそう言って私に微笑んだ。






「だ・・・めだよ。もうどんな顔して会えばいいかわかんないよ・・・。だってあんな酷い事言っちゃったんだもん・・・。きっと土方さんは怒っているよ・・・。」








「恋、それでも彼を愛しているのだろう?きっと彼もお前と同じ気持ちだ。離れてみるとお互いの大切さが身にしみてわかる・・・そう思わないか?」







じいちゃんはそう言って優しく微笑んだ。






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