幕末恋々

じいちゃんの言う通りかもしれない。







離れてみて土方さんの存在がどれだけ大切だったか良く分かった。







それにこの２日間自分の気持ちが全く分からなかった。







だけど今分かった。






私は土方さんが全てなんだ・・・と・・・・。








「じいちゃん、今からでも遅くない？」






私が聞くと






｢当たり前だ。行って来い恋。」








そう言うとじいちゃんは私にボストンバッグと着物を一枚手渡した。








「その格好じゃあなにかと不便じゃろう？その着物を着ていけ。」






「うん、ありがとう。じいちゃん！じゃあ行って来るよ。」






私がそう言うとじいちゃんは少し笑い、「気をつけてな。」と言って部屋から出て行った。