幕末恋々
私は鏡の前に立ち、深呼吸をしてゆっくりと鏡の中に体を入れた。







「じいちゃん、本当にありがとう。」







私がそう言うとさっきまで見えていた部屋が見えなくなった。








そして暫くすると<新撰組屯所>と書かれた板が見え、懐かしい景色が目の前に広がった。







「ついた・・・。」








私は呟き辺りを見回した。








外はもう薄暗くなっていた。






「どうしよう・・・やっぱり入りにくいよ・・・」








私は躊躇い仕方な<新撰組屯所>と書かれた板の横に膝を抱えて座った。











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