幕末恋々
「土方さんっ!!」








私は土方さんにそう言って立ち上がろうとしたけどそれより早く土方さんの腕に包まれていた。








「恋、本当に恋何だなっ!?」







「うん、そうだよ。ごめんね・・・突然何にも言わずに帰ったりして・・・」






私はそう言って土方さんの顔を見ようとした。









だけど土方さんはそれを許してはくれず私の顔は土方さんの胸板にしっかりとくっ付けられたまま・・・。








「ほ・・・んとうによかった・・・。」






土方さんの言葉は途切れ途切れで時々鼻をすする音がする。







泣いているの?土方さん・・・・。








私は力一杯土方さんの体を抱き締めた。


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