幕末恋々

「愛してる・・・・」

「そうだ、恋。」






夜、土方さんの部屋にいると急に土方さんが口を開いた。








「どうしたの?」






「お前がいなかった間に新しい隊士が入った。」







土方さんはそう言って私にここに来るようにと手招きをした。









私は言われた通り土方さんの横に座り土方さんの顔を見る。








土方さんは難しい顔をして中々次の言葉を言わない。









「あんまりいい人では無いみたいですね?」







「あぁ、まぁな。名前は伊東甲子太郎でその他に数名を引き連れここに来た。恋、あんまりアイツには近づくな。」








土方さんはそう言って私の頭を優しく撫でる。
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