幕末恋々
「土方さん……」






私はそっと土方さんに近寄りギュッと抱き締める。



「恋…俺の選択は間違っていたのか?」





初めて聞いた土方さんの弱音……。





土方さん……





「大丈夫だよ…土方さんのした事は間違っていないよ?だから自信を持って?私は土方さんをずっと信じてるよ?」






私はそう言って土方さんを優しく抱き締め続けた。





「御免…恋……もうちょっとこのまま……」





そう言った土方さんの声はとても弱々しかった。
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