幕末恋々
「大丈夫ですからっ!!ほら早く言ってあげて下さい!」










私はそう言って沖田さんの肩に自分の着ていた綿入れをかける。









「恋さん・・・・。分かりました。行って来ます・・・。」










沖田さんはそう言って笑う。








この人はなんて強いのだろう・・・・。自分の方が辛いのに・・・ここに居る人はみんな強い・・・私はこんなに弱くて泣き虫で、皆に迷惑ばっかり掛けて・・・・・










だんだん視界がぼやける。









私の目には今にも零れそうな涙が・・・・・










私はキュッと唇を咬み空を見上げる。




すると・・・・





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