幕末恋々
「戻っ・・・てよ・・・ひっ・・・く・・・」








ドンドン・・・・







私は土方さんの胸板を叩き続ける。








「恋・・・恋・・・落ち着け、俺が悪かった。」






「ふっ・・・えっく・・・」








私は泣いた。ひたすら泣いた。涙が次から次えととめどなく私の頬を流れ、土方さんの黒い着物に落ちていく。







「恋っ!!」







土方さんはそう言うと私の体を力強く抱き締めた。










「悪かった・・・。ごめん・・・・恋。」









土方さんはひたすら私の名前を呼び優しく、力強く抱き締めてくれた・・・。







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