幕末恋々

山崎さん

西本願寺にきて2週間が経ったある日。








「よしっ!洗濯終わり!!」







私はそう言って今まで洗濯物が入っていた籠を持ち上げ部屋に戻ろうとした。すると









「山崎さんっ!」









縁側に山崎さんの姿を見つけ籠を持ったまま山崎さんの方に駆け寄った。







「おぉ、恋ちゃんやないか。お疲れさん、もう仕事終わったんか?」









「はい。山崎さん、こんな所で何しているんですか?」







「ん?これをみがいていたんや。」








山崎さんそう言って私にくないを見せた。






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