幕末恋々
「恋さん、手出してください。」







沖田さんは包帯を手に台所に戻ってきた。







「あっ・・・わざわざすいません。」






「いえいえ。」






沖田さんはそう言いながら私の指にクルクルと器用に包帯を巻いてくれた。









「はい、出来ました。気をつけてくださいね?」








「はい、ありがとうございました。」








私がそう言うと沖田さんは微笑んで台所を出て行った。











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