幕末恋々
「土方さん・・・沖田さんは?」







「あぁ、今医者が診ているだ。」







沖田さんの部屋から出てきた土方さんに声を掛ける。









「沖田さん・・・大丈夫かな・・・土方さん、沖田さん居なくなったりしないよね?」








「大丈夫だっアイツはぜってぇいなくならねぇ!安心しろっ!」







土方さんはそう言うと私の体を抱き締める。その力はいつもの様に優しくなくとても力強かった。







きっと土方さんも不安なんだね・・・。土方さんの手が微かに震えている。











「うん。沖田さんを信じよう・・・。」








私はそう言って土方さんの体に腕を回し抱き締めた。






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