幕末恋々
「なんだか藤堂さんが居ないと静ですねぇ・・・」








「本当だな・・・。」









「ちょっと、沖田さん、原田さんっ!そんなしみったれた顔しないで下さいよっ!」









私はそう言って原田さんの背中をバシッと叩く。








「いってぇーな・・・・そんなこと言ったってよぉ・・・・」










「恋さん、それなんですか?」








沖田さんはうな垂れる原田さんを他所に私が手に持っていたお盆に目を向けた。








「あっ!沖田さん甘いの好きですよね?だからお医者様に聞いた体に負担の掛からない甘いもの作ってみたんですよ。」







私がそう言うと沖田さんは目を輝かせて嬉しそうな顔をした。






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