幕末恋々
「沖田さん、どうしたんですか?」






「あっ、恋さん。いえ・・・平助大丈夫かなぁ・・・と思って。」







「大丈夫ですよ!きっと・・・」







私は自分自身に言い聞かせる様にそう言った。







こう言う時、自分が未来から来た人間じゃなかったら良いのに・・・と心底思う。








「そうですね・・・。」







沖田さんはポツンとそう言って微笑んだ。








「さっ、沖田さんはそろそろ寝てください。せっかく最近良くなって来たのに夜更かしするとまた具合悪くなりますよ?」








「あはは、はい。じゃあおやすみなさい。」









沖田さんはそう言うと布団に入った。




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