幕末恋々
「大丈夫なんですか?」







「あぁ、何少しかすめただけだ。」








近藤さんはそう言うと私の頭を左の手で撫でる。










「ッ・・・土方さん。誰なんです?近藤さんを撃ったのは・・・・」








「・・・御陵衛士の残党だ。」









土方さんは苦虫を噛み潰したような顔で言う。









「ッ・・・・」









私もきっと土方さんと同じ顔をしていたと思う。







悔しい・・・・その一言しか頭に浮かばなかった。






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