幕末恋々
そこに立っていたのは血のついた刀を持っていた土方さんの姿だった。










「土方さん?どうして・・・」








「恋、遅くなって悪かった。」










土方さんはそう言うと私に少し微笑んだ。










「ふっ・・・うぇぇぇんっ!土方さんッ!」








私は泣きながら土方さんの体に抱きついた。







抱きついた体からは少しの血の匂いと大好きな土方さんのかおりがした。











「恋・・・・」







土方さんは私の名前を優しく呼ぶとぎゅっと力強く抱き締めてくれた。








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