幕末恋々

愛おしい人

「土方さん、」







「ん?」











私は布団を敷く土方さんの背中にぎゅっと抱きついた。今夜は近藤さんの計らいで私と土方さんを同室にしてくれた。









「どうしたんだ?今日はやけに甘えるじゃねぇか。」







土方さんはそう言うとフッと意地悪そうに笑い私を見る。










「だって・・・土方さんと離れている間コレで我慢してたんだよ?」







私はそう言って土方さんの羽織を取り出す。













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