幕末恋々
私はいきなりの事で意味が分からない。




「可愛い~あなたお名前は?」




おノブさんは私から体を離すと顔を覗き込んで私に話し掛ける。




「あっ桜井 恋です。」




「恋ちゃん?名前も可愛い~!大変だったね?歳三変な事しなかった?」





「いえ………」




私が若干押され気味になっているとすかさず土方さんが私の腕を引っ張ってくれた。




「ノブ姉っ!!落ち着けっ!恋が困ってんだろ!」




土方さんはそう言いながら私を自分の背中の後ろに隠した。




「なんだい歳三!アンタはちょっと黙ってなっ!!恋ちゃんごめんなさいね?さぁさみんな上がって?たいしたもんは無いけど。」





おノブさんにそう言われみんなゾロゾロと部屋に入って行った。







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