幕末恋々
「恋ちゃん、お風呂先に入ってきて?」




部屋に入って少しするとおノブさんがそう言って私に手拭いを手渡した。





「えっ!でも…みんなの方が疲れてるし……私は最後でいいです。」




「いいのよ、男共を先に入れたりしたらお湯が汚くなっちゃうよ。いいから恋ちゃんが先に入って?」






おノブさんはそう言って私を無理矢理立たせた。





「いいから入って来い。体冷えてるからゆっくり温まって来い」





土方さんはそう言って私の頭を撫でた。



「うっうん……。」





私がそう言うと土方さんは満足そうに笑った。






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